横浜市磯子区の婦人科|磯子悠レディースクリニック

子宮頸がんワクチン

子宮頸がんの患者さんは、年間10,000人程度(2008年)と報告されています。年代別に見た患者さんの数は、20代後半から増えていき、40代以降は概ね横ばいになります。しかし、最近では、特に若い年齢層(20~39歳)で患者さんが増えています。また、子宮頸がんで亡くなる方は、年間3,000人程度(2011年)と報告されています。年代別に見ると、30代後半から増えていく傾向にあります。

子宮頸がんの発生にはヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれるウイルスが関わっています。このウイルスは、子宮頸がんの患者さんの90%以上で見つかることが知られており、HPVが長期にわたり感染することで、がんになると考えられています。HPVは一般に性行為を介して感染することが知られています。
子宮頸部の細胞に異常が無い女性のうち、10~20%程度の方がヒトパピローマウイルス(HPV)に感染していると報告されています。また、海外では性行為を行う女性の50~80%が、生涯に一度はHPVに感染するとの報告があります。

ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染しても、90%以上の場合、2年以内にウイルスは自然に排出されると考えられています。しかし、ウイルスが自然に排出されず、数年から数十年にわたって持続的に感染した場合には、がんになることがあると言われています。
子宮頸がんの予防法としては、子宮頸がん予防ワクチンを接種することで、ヒトパピローマウイルスの感染を予防することが挙げられます。

2種類のヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン

子宮頸がん予防ワクチンは、子宮頸がん全体の50~70%の原因とされる2種類のヒトパピローマウイルス(16型と18型)などに持続感染等の予防効果をもつワクチンです。これまで、16型と18型の感染やがんになる手前の異常(異形成)を90%以上予防したと報告されています。

現在日本で認可されているHPVワクチンには2種類あります。
その一つ、「2価HPVワクチン」は、子宮頸がんから多く見つかるHPV 16型と18 型の感染を防ぎます。
もう一つの「4価HPVワクチン」は、HPV16型、18型に加えて、尖圭コンジローマの主要な原因となるHPV6型と11型の感染も防ぎます。こうしたワクチンと検診により、子宮頸がんを予防することが可能です。

子宮頸がん予防ワクチン接種後に見られる主な副反応としはて、発熱や接種した部位の痛みや腫れ、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神などが挙げられます。
実際に予防接種を受ける際は、ご相談になって、ワクチンの有効性とリスクを十分にご理解いただいた上で、お受けになるかどうかをご判断ください。